さくさべ坂通り診療所

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ソンダースの家
 “ソンダースの家”という集まりを開いています。
日常の業務の中で感じている疑問とか困っている事について、自由に話をする会です。
ソンダースの考え方を思い起こしながら、緩和ケアについて語り合いましょう。
 “ソンダースの家”は定時開催としており、事前申込みは不要で参加は自由です。

ミニパンデミックという状況でもありますので
しばらくの間は"ソンダースの家"は中止いたします

再開についてはホームページにてお知らせします。
是非のぞいてみて下さい。
さくさべ坂通り診療所 大岩孝司

 ソンダースの家に関するお問い合わせはメールでお願いします

   
2020年1月25日(日)に16回目の<ソンダースの家さくさべ>を開催しました。参加人数は26名でした。

 緩和ケアの実践のプログラム(手順)はこの数年の大きなテーマでもありました。
昨年のソンダースの家さくさべでも、2つのことを紹介しました。一つはトータルペインを受け止め,トータルケアを実践するための方法として、緩和ケアの評価ツールであるSTASとカルテ記録方式であるSOAPとを連動させるSTAS-SOAPモデルです。
もう一つは、がんの最終段階の悪液質による歩けないなどの身体機能の低下が、苦しみの大きな原因であること、そしてその対策の重要性です。身体機能の低下による“自立”した生活の崩壊に対するケアにより“自律”した生活の支援をするということです。そのためのアプローチとしての終末期緩和リハビリテーションについても伝えてきました。
また、田中雅博医師の衝撃的なドキュメンタリーは、がんの最終段階の苦しみは何か、ケアの現場で、何ができるのか考えるきっかけになったのではないでしょうか。
 がんの痛みついてもトータルペインの視点が欠かせませんが、慢性痛について学ぶことで、緩和ケアのイメージが変わったのではないでしょうか。
 ソンダースは、これら全ての問題において的確な認識を示していたことに、改めてその偉大さを実感しています。
 本年は、ケアの現場での皆さん一人一人が悩んだり抱え込んだりしていることを話してもらいたいと考えています。今回はK訪問看護師の話を聞き、皆で議論を致しました。
 K訪問看護師の悩んでいたことは、腹水貯留による高度の腹部膨満及び下肢のリンパ浮腫,強い呼吸困難感があり寝返りもままならない、しかも一人暮らしの患者に、どのようなケアができるだろうかということでした。ケアの在り方について色々と議論がありました。なかでもベッドからの起き上がりや立ち方などの動作方法を支援できれば、それだけで気持ちのありようが変わり看護師に対する信頼感が高まるのではないかというアドバイスがありました。早速、腹部膨満が強く前屈できない患者に対して回転の要素を加えた立ち上がり方の支援をすることを実演して看護師/医師はもとより参加者全員が大きなインパクトを感じたようでした。

 ソンダース語録第5弾は、やはりがんの痛みに関することです。
<痛みは、ある種の刺激と刺激を受けた人総体の葛藤の結果である。>
痛みの緩和は、“痛みはがんの一つの症状として捉えるのではなく、“総体の葛藤の結果”すなわち、トータルペインの視点で捉えるということです。
日本の緩和ケアもそろそろ薬物療法だけに偏った痛みの緩和の在り方を,見直す時期ではないでしょうか。

“あるべき理念に向かっていけば、無理をすることなく、たとえ1mmの歩みでも前に進むことで、必ず患者さんの笑顔に出会えます。”

今回も様々な分野から多くの人の参加がありました。回転の要素を加えた立ち上がり動作を体験し、楽に立てることを実感すると歓声が上がりました。リハビリテーションの手法を応用することの重要性が認識されると同時に、医師/看護師だけではなく理学療法士・介護士をはじめ鍼灸師、マッサージ師などの職種にも重要な役割があるということを改めて実感できたのではないでしょうか。

次回第17回ソンダースの家さくさべは、2020年3月28日(土)午後5時からです。
本物の緩和ケアを求めて、楽しく議論をしていきましょう。
どなたの参加も歓迎です。
<ソンダースの家さくさべ>でお待ち致します。
                  2020年2月 さくさべ坂通り診療所 大岩孝司


2019年11月24日(日)に15回目の<ソンダースの家さくさべ>を開催しました。
<慢性疼痛からみたがん性疼痛>というテーマで、参加人数は29名でした。

 がんの痛みの治療は、薬物治療に偏りすぎて患者という人の存在が見えなくなっています。考え方の再確認と実際のケアのあり方について話を深めました。

 今回は慢性痛の研究をしている日本臓器製薬京都支店 学術担当 石田康直氏に、「慢性疼痛」からみた「がん性疼痛」というタイトルで話をしてもらいました。
 慢性疼痛の視点でがん性疼痛の治療をみると、患者さんから痛みだけを取り出して議論していることへの疑問、身体・心理・社会・スピリチュアルに分けて考えて、そこで終わっていたらトータルペイン?といった話に緩和ケアに関わる参加者は新鮮な思いを感じながら話に聞き入っていたようです。

ソンダース語録;痛みは、“病気の症候群”というよりも“痛みの症候群”です
痛みはがんの一つの症状として捉えるのではなく、がんの痛みそのものがその背景に多くの問題を抱えている症候群として捉えることが必要であるということです。慢性痛に通じる考え方であり、ソンダースも“がんの痛みを慢性痛”として捉えていたということです。

 国立がん研究センター東病院緩和医療科レジデント夏目まいか医師による呼吸困難の対応に難渋した患者の話から、呼吸困難の緩和に必要な視点についての議論がなされました。
 また訪問看護師からは、がんの症状というよりも夫婦の関わりの難しさに関する発表があり、在宅緩和ケアが抱えている問題の幅広さを改めて感じました。

 今回の大きな話題となった3つの項目、がんの痛み、呼吸困難、家族ケアは異なる問題のように感じられますが、対応の基本は同じで患者家族の“自律”です。自律支援こそが、われわれ緩和ケアスタッフに要請されています。
 今回も様々な分野から多くの人の参加がありました。特に慢性痛の話では非薬物性治療の重要性が浮き彫りにされ鍼灸師・マッサージ師などの職種にも重要な役割があるということも話題になりました。
 次回は、がん緩和ケアにおけるチームケアについて議論ができればと思います。
どなたの参加も歓迎です。<ソンダースの家さくさべ>でお待ち致します。

                  2019年11月 さくさべ坂通り診療所 大岩孝司

* 重要なお知らせです。
   来年より開催日を土曜に変更します。
   第16回目のソンダースの家さくさべは、
      2020年1月25日(土)午後5時〜午後8時です。

2019年9月29日(日)に14回目の<ソンダースの家さくさべ>を開催しました。
参加人数は21名でした。

 今回は、<がんになってもピンピンコロリ>の考え方の再確認と実際のケアのあり方について話しを少し深めました。
最終段階におけるがんの緩和リハビリテーションは、がんの進行に伴う“自立”した生活の崩壊から“自律”した生活へのアプローチです。それによって痛みやせん妄が予防できます。しかし、これらの関係性を伝えることの難しさを感じています。
 今回も、多職種、多彩なメンバーの参加がありました。緩和ケア病棟と在宅緩和ケアの対比を念頭においた議論、患者視点での仕事に自身で責任をとる覚悟をもったプライベートナースの報告、精神病院の元看護部長からの精神疾患のあるがん患者の療養の話,製薬会社学術研究員の慢性痛の話など盛りだくさんの現場視点での活発な議論が出来ました。

次回第15回ソンダースの家さくさべは、2019年11月24日(日)午後3時からです。
本物の緩和ケアを求めて、楽しく議論をしていきましょう。
<ソンダースの家さくさべ>でお待ち致します。

                  2019年10月 さくさべ坂通り診療所 大岩孝司

* 重要なお知らせです。
来年より開催日を土曜に変更します。
第16回目のソンダースの家さくさべは、
2020年1月25日(土)午後5時〜午後8時です。


令和元年7月28日(日)に13回目の<ソンダースの家さくさべ>を開催しました。参加人数は31名でした。

 前回は18世紀のアイルランドの内科医の話を紹介し、がんの最終段階の療養の厳しさとケアの必要な視点を議論しました。

今回は、本年6月に当院での研修を終えた若き緩和ケア医2名の報告でした。
一人は、これまで行っていた緩和ケアと当院での緩和ケアを対比した整理をしてくれました。病院研修ではあまり考えていなかった<嚥下機能の低下>と、対応に苦労していた<苦悶様表情><身の置き所のなさ><せん妄><痛み>について、その病態と苦しみを和らげる対策を整理してくれました。特にがんの最終段階に起こる身体機能の低下へのケア不足が症状の辛さを強くしていると実感されたようでした。

 二人目の報告は、実際に訪問診療に同行した患者一人一人とのプロセスレコードをもとに状況を分析し整理してくれました。結果、患者の思いに丁寧に対応することで穏やかな療養が可能になること、そして「現状の理解があれば人は自律性を維持して過ごせる」と喝破してくれました。

本来の職場に戻り、今までと異なる視点で患者の状況が見えてきたようです。
1ヶ月の研修の結果、二人の若き研修医が患者の話/“S”の重要性を新たに認識してくれたことは、われわれにとっても大きな成果でした。


 患者の話/“S”を重視するのは当たり前のことです。多くの緩和ケアのスタッフはそのことを知っていますし、そうした方向でケアを提供していると自負しているでしょう。しかし、患者の話/“S”に基づいたケアを提供することは簡単なことではありません。
 在宅緩和ケアであれ、緩和ケア病棟であれ、がんの最終段階の緩和ケアは身体機能の低下にどう関わるかが最大の問題です。にもかかわらず現実は、身体機能の低下に伴って起こる自立した生活の破綻は“しかたのないこと”あるいは“介護で対応”としています。
 
今回、<がんになってもピンピンコロリ>について話しました。“がんの最終段階になっても、人の手を借りることがあっても元気な時と同じようにその人であり続け、亡くなる当日までトイレに行き、水のおいしさを実感でき、気がついたら呼吸をしていなかったという状態です”ということで、ここに緩和ケアがどのように関わるのかです。
次回のソンダースの家では「がんになってもぴんぴんころり」を実現するために、がんの最終段階の緩和リハビリテーションについて話をすすめます。

<ソンダース語録>
“恐怖、不確実性、緊張、そして生命に対する脅威の意識的または無意識の知識は、痛みに対する個々の反応を高める。その持続そのものが、感覚の強さを低下することはなく、耐える力を大きく低下させます。”
がんの最終段階に痛みなど苦痛症状が強くなる病態を見事に表現しています。
 
今回も、医師・看護師・理学療法士・MSW・介護職・指圧師など多彩なメンバーの参加がありました。
 次回は、令和元年9月29日(日)、午後3時からです。緩和ケアのさらなる向上のためにも、多くの方といっしょに考える機会となることを願っています。
<ソンダースの家さくさべ>でお待ち致します。

                  2019年8月 さくさべ坂通り診療所 大岩孝司

 令和元年5月26日(日)に12回目の<ソンダースの家さくさべ>を開催しました。参加人数は24名でした。
 前回は全ての全国紙(2018年12月末)に掲載された国立がんセンターの調査から、“4割の人ががんの症状緩和ができていない” “最後の1週間では27%の人にひどい痛みがあった”という記事を取り上げ、その原因および対策の検証を行いました。
 今回は戦場カメラマン岡村昭彦より紹介されている18世紀のアイルランドの内科医の話を取り上げました。敬虔なクリスチャンであり死に逝く患者の診療をしていたのですが、自身の死が迫ってきたときに精神の錯乱を来したのです。医師として僧侶として終末期医療に仏教精神を取り入れることを提唱し続けた田中雅博医師と同じような状況の最後でした。NHKTVのドキュメンター番組は見ましたか?壮絶な最期に衝撃「ありのままの最後 末期がんの“看取り医師”死までの450日」という番組です。死に臨んで精神の錯乱を来すこととは一番距離が遠いと思われる人ですから、死は衝撃的な出来事であると同時に直面することの重みを強く考えさせられました。
 死を強く意識するのは悪液質による全身状態が顕著になったときです。食べられないことや立ち上がれなくなることを自然の経過として軽んじていては患者の受ける衝撃や死の恐怖に気づくことさえできません。
 がんの最終段階に起こる身体機能の低下の中で、十分なケアが行われていないことのひとつに嚥下機能の低下があります。「嚥下機能の低下をどのように知りますか?」と問題提起をして話し合いをしてもらいましたが、まだ問題意識がないようでした。嚥下できないと誤嚥から死前喘鳴になります。嚥下がうまくできれば楽な呼吸ができます。嚥下機能の低下に対するケアについては次回も引き続き発信していきたいと思います。
 前回から始めたのですがソンダース語録はソンダースが記述した中からひとつずつ紹介をすることとしました。
今回は、
“私たちが関わっているのは、疾患の症候群ではなく、痛み・苦痛の症候群なのです”
という一文です。
緩和ケアは、痛み・苦痛をがんの症状のひとつとして捉えるのではなく、痛み・苦痛に関わる症状、“気がかり”に関わるのだという捉え方をするのだといっています。
現実的には、がんの痛みを“慢性痛”という捉え方をする必要があると考えていますので、慢性痛の勉強をしていきましょうと提案しました。

 今回も、医師・看護師・理学療法士・MSW・介護職・指圧師など多彩なメンバーの参加がありました。
 次回は、令和元年7月28日(日)、午後3時からです。緩和ケアのさらなる向上のためにも、多くの方といっしょに考える機会となることを願っています。
<ソンダースの家さくさべ>でお待ち致します。

                  2019年5月 さくさべ坂通り診療所 大岩孝司

 
平成31年1月27日(日)に10回目のソンダースの家さくさべを開催しました。
 参加人数は26名でした。
「踊り場理論」をテーマに活発な議論がなされました。
「踊り場理論」については前回、がんの最終段階の悪液質による機能低下に対するケアの重要さについて問題提起をしました。
 今回はこのテーマに沿った事例をもとに、がんの療養の最終段階に起こってくる急激な身体機能の低下について議論しました。
 私たちが提唱している「踊り場理論」は、概念の共有にはまだ時間がかかりそうですが、せん妄とも密接に関わるなど重要なテーマですのでこれからも議論を継続していくつもりでいます。
 家族の方をはじめ医師・看護師・理学療法士・MSW・介護職など多彩なメンバーの参加がありました。
 緩和ケアに関わる多職種の人達と、その考え方・実践のあり方の再構築・共有が一歩でも進むように皆で努力をしていきます。
 次回は、平成31年3月31日(日)、午後3時です。
 平成最後の“ソンダースの家さくさべ”になりますので、一人でも多くの方の参加を願っています。

                              2019.1.27 大岩

 平成30年11月25日(日)に9回目のソンダースの家を開催しました。
 参加人数は26名でした。今回ははじめの一時間を使って3人が短時間の問題提起をし、
それを受けていつものようにテーブルに分かれて活発な議論がなされました。
  ・家族からの報告
     最後まで自身のあり様を貫くことの大切さ
     樹木希林にも学ぶ
  ・中枢気道狭窄に対して行った鎮静( A 病院医師の報告)
     最も厳しい病状の一つ
     持続的深い鎮静ではない方法についての議論
  ・さくさべ坂通り診療所での一ヶ月の研修報告( B 病院研修医)
     Total pain の大切さ
     病院での語りの医療(narrative based medicine)の難しさ
  ・がんの最終段階の問題(大岩)
     悪液質による機能低下に対するケアの重要さ
     →踊り場理論の提唱
     千葉県の“介護職のための緩和ケアマニュアル”の活用
 今回も家族の方をはじめ医師・看護師・理学療法士・介護職など多彩なメンバーの参加がありました。
 特に踊り場理論の提唱は、がんの最終段階におけるケアにおける理学療法士・介護職の重要さを認識し、チームケアが機能するための考え方の共有について理解が深まったように思います。ますます多職種の人達との交流が重要になります。
 今回はサプライズで、9月に上梓した拙著“緩和医療”の素晴らしいケーキが届きました。
とんでもなく嬉しいプレゼントでした。元気が出ますね。
 次回は、平成31年1月27日(日)です。
一人でも多くの方が参加して下さることを願っています。
                              2018.11.26 大岩

 9月30日(日)の9回目のソンダースの家は台風のために中止をしました。 残念だったのですが、交通事情が厳しいと判断したためです。
 次回、11月25日(日)の10回目のソンダースの家さくさべは行いますので是非参加をして下さい。 いつのものようにレクチャー方式ではなく、フリートーキングと考えています。ただ、話題は多く、現場の悩み・家族の生の声を中心に話ができるように工夫します。喉を潤しながら、真剣かつ気楽に議論をいたしましょう。

 7月29日(日)、8回目のソンダースの家を開催しました。
 23人の参加で、楽しくかつ厳しい議論が行われました。
 いつものように明確なテーマはもうけませんでしたが、大岩から問題提起を行って、議論されました。それぞれのテーブル毎に関心のある話が行われる中で、問題提起@実際の在宅緩和ケアの訪問の逐語録をカルテから転記して読んでもらうことと、問題提起Aでは緩和ケアの基盤のキーワードはトータルペインが忘れられているのではないか、の2点の話題を織り交ぜて議論が盛り上がっていました。
 今回はご家族(ご遺族)の方2名も参加して下さり、少し冒険かと思いましたが、医療スタッフの中に入りご自身の体験、思いを熱く語ってくれ、大成功でした。
緩和ケアは患者中心、患者目線と言うことが基本ですので、緩和ケアをさらに深化するために一般市民・県民の方にも入ってもらいながら一体となって話をしていくことができればと考えています。
 今回は、バリスタの大村さんが特別参加して下さり素晴らしく美味しいコーヒーを入れてくれました。(ワンコイン) もちろん、いつものように九十九里の海の幸をはじめとした料理に加えて、飲みかつ楽しく語り合いました。
 それぞれの参加者が、受け身の勉強ではなく、関心のあること、疑問に思っていることを積極的に話、解決する会になりつつあるようです。
 次回はソンダースの家さくさべらしく、ソンダース語録を一つあるいは二つと紹介をしながら、話の種を提供できるように頑張ります。
 医療・介護の関係者は大歓迎です。
 是非次回参加して下さい。お待ちしています。

 3月25日(日)、6回目のソンダースの家を開催しました。
20人の参加で、美味しく食べ、飲みながら楽しい議論が沸騰しました。
今回はさくさべ坂通り診療所の患者さんの紹介を行い、議論のたたき台にしてもらいました。
全員が痛み、呼吸困難をはじめ症状緩和ができていて、せん妄で困ることもなく穏やかな療養でした。それにはケアのあり方に理由があります。
考えかたとしては共有されているのですが、どう実践するかの話がすこしできたのではないかとおもいます。
参加者の一人の木村Ns(ラミーナ訪問看護ステーション所長)からは、最近関わっている人が、以前に比べて大変ではなくなったという話がありました。以前と何が違うのかというと、話が“聞こえる”ようになったということでした。
“聞こえる”は,まさに名言です。
医療・介護の関係者は大歓迎です。
是非次回参加して下さい。お待ちしています。

1月28日(日)、5回目の<ソンダースの家さくさべ>を開催しました。

 20人が参加し、テーブルに分かれて飲食をしながら自由な議論が行われました。STASの活用およびその体験談、千葉県の緩和ケアマニュアル、ソンダースのトータルペインの考え方などが話題に上りました。
 特にテーマを決めなかったり、レクチャー方式をとらないのは、参加者全員が話に参加できるようにということを目指しているからです。その意味では、現場で抱えている問題について自由な議論ができ、実りの多い会になったと思います。
これからも自由な議論を交わしながら,緩和ケアの本質迫って行ければと考えています。

次回のソンダースの家は、3月の最終日曜日である3月25日(日)午後3時からです。是非参加をして下さい。
                              2018.01.29 大岩

11月26日、第4回目のソンダースの家が行われました。

テーマを決めてのレクチャーなどは行わず、参加者の日頃のケアで感じたこと、悩んでいることについての話が進みました。

がん終末期の痛みの問題、せん妄の問題について訪問看護の現場での困難事例についてディスカッションし、コミュニケーションのあり方について実践的かつ本質的な掘り下げができました。

千葉県で作成した介護マニュアルの本当の意義、トータルペインの本質的な理解と実践的な活用など話題は尽きず、実り多い集まりでした。

また、さくさべ坂通り診療所で診療し自宅で看取った10人の患者さんの報告をしました。10人のうち医療用麻薬を使ったのは3人でした。7人のうち2人は鎮痛剤(ロブ錠)を使っていましたが、残りの5人は薬の使用は全くありませんでした。

次回のソンダースの家は、1月の最終日曜日である1月28日午後3時からです。是非参加をして下さい。
                            2017.11 大岩

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